【第8回】講師に求められるスキル(3)-人を育てる喜び
こんにちは。企業研修の講師派遣・講師育成を行っている、エス・エー・エス株式会社です。
このコラムでは、研修講師を志望している皆さんや企業研修を検討している担当者の方に向けて、当社の「PlusOne研修」に込められた想いをお伝えしています。
先日から講師として活躍したいと考えている方にぜひ読んでいただきたい、当社の考える「講師に求められるスキル」をテーマに、コラムを連載しています。
前回までに、講師に絶対に欠かせないスキルとして「伝える力」と「洞察力」をご紹介してきました。
今回は講師としての適性にもかかわる「人を育てる喜び」について、お伝えしましょう。
成長への貢献が講師のモチベーション
すでに講師として活躍している方は、講師という職業のどんなところが魅力だと感じていますか?人それぞれやりがいに感じている部分は違うかもしれませんが、「人の成長に貢献できる」という点をモチベーションとしている講師は少なくないはずです。
同時に、人を成長させる難しさや重大さを思い知る場面も多いでしょう。成長とは、これまでの自分からもっと高みを目指して変わること。小手先のテクニックや生半可な気持ちでは、なかなか受講生の姿勢やマインド、モチベーションまで大きく変えることはできません。こういった困難に真正面から向き合う経験こそが、講師としての大きな糧となります。
受講生の“マインド”から変えていく
人の成長に貢献できる講師になるには、講師自身が「人の成長」を本質的に理解できていることが前提となります。人の行動を“その場だけ”変えさせるなら、比較的簡単です。たとえばマナー研修において、講師をお手本にして礼儀正しい所作を学び、その形を真似してみることは誰にでもできるでしょう。しかし、表面的な変化だけでは、学んだことが本当に身についた=成長したということにはなりません。なぜそのような所作が望ましいのか、その根本から理解できていなければ、研修後にはすっかり忘れてしまうでしょう。
つまり、講師は受講生のマインド(考え方)そのものを変化させなくてはなりません。今までの自分のどんな考え方がいけなかったのか、その考え方を変える(成長する)には日々どんなことを実践すればいいのかというプロセスを、講師は1つ1つ段階を踏んで、受講生に理解させる必要があります。これは前述の通り、とても難易度の高い仕事であり、だからこそ達成できたときに得られる喜びは大きいのです。
このような経験の積み重ねこそが、講師としての価値を磨くための大切なステップといえるでしょう。当社の考え方に共感していただける講師の方には、ぜひとも「PlusOne研修」の講師としてご活躍いただきたいと思います。
今回のコラムは以上です。ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
次回のテーマは「講師に求められるスキル-責任感とプライド」です。どうぞお楽しみに。
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