【第10回】講師に求められるスキル(5)-探究心
こんにちは。企業研修の講師派遣・講師育成を行っている、エス・エー・エス株式会社です。
このコラムでは、研修講師を志望している皆さんや企業研修を検討している担当者の方に向けて、当社の「PlusOne研修」に込められた想いをお伝えしています。
今回は、当社の考える「講師に求められるスキル」というテーマから、ずっと市場価値の高い講師であり続けるための「探究心」についてお伝えしましょう。
一辺倒なやり方は研修の質を下げる
以前のコラムでもお伝えしましたが、講師としてのキャリアを積めば積むほど、成功体験も増え、自分なりの方法論が固まってくるもの。もちろん経験に裏打ちされた考え方は重要ですが、それだけに固執するようになってしまうと厄介です。「こうすれば絶対にこうなるはず」といった強い思い込みは、結果として研修の質を下げる足かせにもなりかねません。
たとえば著名なベテラン講師がかつて称賛された10年前の研修を、今もまったく同じ内容で続けているとしましょう。果たしてその研修は、現在の受講生にも同じく価値のある内容になっているでしょうか?
残念ながら、そうではないケースがほとんどです。めまぐるしく変化する社会を生きるビジネスパーソンに常に有益な研修を提供し続けるには、「他にもっとよい方法があるんじゃないか」という探究心が欠かせないのです。
現状に満足せずに模索し続ける探究心を
企業研修は、どんなときも目の前にいる受講生がすべて。受講生にとって、講師の肩書きや過去の実績は関係ありません。時代や状況に柔軟に適応した、研修のアップデートこそが肝心なのです。受講生に対して常に新鮮な気持ちで向き合い、「どうしたら受講生がきちんと理解できるか」「どんな表現なら伝わりやすいか」という飽くなき探究心を持ち続けることが、研修の質を安定させ、さらなる向上へつながっていくのです。
現状に満足してしまえば、そこからの飛躍はありません。立派な肩書きを得るためではなく、ずっと価値の高い講師として活躍していきたいのなら、チャレンジ精神を忘れず、ベテランになっても伸びしろのある講師を目指しましょう。
今回のコラムは以上です。ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
次回のテーマは「講師に求められるスキル-変化を楽しめる心の余裕」です。どうぞお楽しみに。
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