コラム

【第15回】講師に求められるスキル(10)-知識や技術のアップデート

知識のアップデート

こんにちは。企業研修の講師派遣・講師育成を行っている、エス・エー・エス株式会社です。このコラムでは、研修講師を志望している皆さんや企業研修を検討している担当者の方に向けて、当社の「PlusOne研修」に込められた想いをお伝えしています。

今回は、当社の考える「講師に求められるスキル」というテーマから、「知識や技術のアップデート」についてご説明しましょう。

企業研修の核となる高い専門性

これまでのコラムでは、講師に欠かせないスキルを多くご紹介してきました。講師のプロフェッショナルとして必要な心構えなど、マインドレベルのものも多く取り上げてきましたが、やはり企業研修を担当する講師に備わっているべきスキルの初歩であり、絶対に欠かせないのは研修の「中身」とも言える専門知識でしょう。

チームマネジメントやコミュニケーションといったビジネススキル、システムやネットワークの構築・運用といったIT関連の専門的なスキルなど、企業研修のテーマはクライアント企業様の業種・ニーズによって多岐にわたります。講師とは人に教える専門職であると同時に、各分野に精通したプロフェッショナルとしての役割も期待されているため、高水準の知識や技術を身につけていなければなりません。正しく、わかりやすく人に伝えるためには、その領域について生半可な理解があるだけでは不十分だからです。

知識・技術のアップデートこそ、一流講師の試金石

しかし、いくら高水準の専門知識や技術を持っていても、そのことに甘んじて一切ブラッシュアップしないようでは意味がありません。社会やビジネスのトレンドは時代とともに急速に移り変わっていくもの。また、一度習得した専門知識や技術も、継続的に磨いていかなければ劣化の一途をたどっていきます。留学経験のある語学堪能なバイリンガルでも、帰国して長い間、外国語が必要となる生活から離れていると、いつしかボキャブラリーが衰えてしまっていたとはよく聞く話でしょう。

つまり、知識や技術を自らアップデートしたり、インプットを継続したりする向上心を持った講師でなければ、常に価値のある研修を提供し続けることはできないと当社は考えます。鍛練を積み重ねていくことは、思いのほか根気が必要です。人はそれなりに実力がついてくると「もうこの程度でいいか」と妥協してしまいがちですが、そこで立ち止まらず「まだまだ上を目指せるはず」と考えて自ら伸びしろを育てられる講師は、どんなにベテランであっても常に新たな価値を生み出していくことができるのです。

「昔取った杵柄」を過信していてはいけません。もちろん、かつて多くの時間を割いて習得した知識や技術はまったくの無駄にはなりませんが、それらを長く活かしたいなら尚のこと、さらに専門性を高めていく努力をするべきだと考えます。ぜひ、生涯学習のスピリットを忘れずに、ワンランクもツーランクも上の講師を目指していきましょう。「PlusOne研修」はそのような講師の方を歓迎します!

今回のコラムは以上です。ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
次回のテーマは「講師に求められるスキル-ファシリテーション」です。どうぞお楽しみに。

お問い合わせ先

当社の講師としてチャレンジしたい方当社の研修を実施したいという企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。