コラム

【第16回】講師に求められるスキル(11)-ファシリテーション

研修講師のファシリテーションスキル

こんにちは。企業研修の講師派遣・講師育成を行っている、エス・エー・エス株式会社です。このコラムでは、研修講師を志望している皆さんや企業研修を検討している担当者の方に向けて、当社の「PlusOne研修」に込められた想いをお伝えしています。

今回は、当社の考える「講師に求められるスキル」というテーマから、「ファシリテーション」についてご説明しましょう。

講師たるもの、優れたファシリテーターであれ

講師として活躍している方なら、専門外であっても聞き覚えがあるであろう「ファシリテーションスキル」。集団で一つのことをやり遂げる際に、個々の自発性や主体性を促すために機能できる人材のことを指し、特に複数の人が参加する会議などにおいてその役割が求められています。近年は多くのビジネス書などでも取り上げられているため、部署やチームの管理者を任されるビジネスパーソンを中心に必須の能力として考えられ、ファシリテーションスキルを磨くための研修ニーズも高まっています。

このように、ビジネスシーンにおけるファシリテーションの重要性は広く認知されていますが、このスキルが企業研修を行う講師にどのように関係がしているか、おわかりでしょうか? 実は、ファシリテーションスキルこそ講師としての能力をはかる重要な指標なのです。ファシリテーターの役割は、簡単に言えば「舵取り」。大勢の受講生が主体的に参加する研修空間を作り上げる講師にとって、舵取りに必要なファシリテーションは絶対に欠かせない能力であると言えるでしょう。

受講生一人ひとりが主体的に参加できる研修へ

業務の一環として実施される企業研修の場合、受講生は自発的に出席しているというよりも、会社の指示であることがほとんどです。もちろん意欲的に臨んでいる受講生は大勢いますが、一方で「かったるいなあ……」と感じている方もいないわけではありません。研修に対して十人十色のモチベーションを抱えた受講生を相手に、その能力を最大限に引き出すアプローチをしなければならないのが講師の使命。受講生にいかに自発的な参加を促すかどうか、そのためには講師がファシリテーションスキルを発揮するよりほかありません。

先ほどファシリテーターの役割を「舵取り」と言いましたが、その役割を担うための具体的な取り組みには多くの選択肢があります。場面によって最適なやり方は異なり、決して正解はありません。つまり、ここでどんな策を講じるかが、講師の腕の見せどころというわけです。

たとえば、研修を受ける目的意識が欠けている受講生には、最終的なゴールを提示することも必要でしょう。どのような道筋でステップアップしていくのかという具体性のあるイメージを抱かせることで、受講生自らが自分自身の成長を思い描けるようになります。そうすれば、自ずとするべきことが理解できるようになるもの。研修への参加意欲も変わってくるはずです。ファシリテーションスキルを駆使して、受講生の意欲をそこまで引き上げることができれば、本物のプロ講師である証でしょう。

「PlusOne研修」ではこのような能力に長けた講師の方を求めています。ファシリテーションに自信のある方は、ぜひ一緒に仕事をしていきませんか?

今回のコラムは以上です。ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
次回の更新も、どうぞお楽しみに。

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