コラム

【第25回】御社の課題、きちんと認識していますか? 研修効果を高めるために必要なこと

課題認識

こんにちは。企業研修の講師派遣・講師育成を行っている、エス・エー・エス株式会社です。

「成果に結び付く研修を実施するには、どうしたらいいのか」こんなご相談をいただくことが多くあります。確かに、せっかく予算を投じても効果がなければ何の意味もありません。そこで本コラムでは、研修効果を高めるために必要なことについて、研修会社の立場からアドバイスをお伝えしたいと思います。

現在地を把握し、ゴール地点を明確に設定する。

研修の実施にあたって絶対に欠かせないのは、「現在地の把握」と「ゴール地点の設定」を行うことです。現実と理想を明確にすることで、理想の地点に到達するために必要なステップを洗い出し、中長期的な人材育成戦略を立てることができるのです。

このプロセスをきちんと踏まなければ、どんなに素晴らしい戦略を打ち出したとしても、「絵に描いた餅」にしかなりません。つまり、研修の効果を最大化するためには、現状分析と目標設定によって「何ができていて、何が足りていないのか」、「足りない部分をどのように伸ばしていくのか」を明らかにすることが肝心です。

まず現在地の把握においては、事業や部署単位、プレーヤー単位の現状分析をはじめ、競合他社や業界、社会、政治といった外部要因の動向なども含めた多角的な分析が必要になります。とは言っても、企業の規模によっては、研修担当者がすべての事業や社員を見渡して、常に目を光らせ続けることは不可能に近いでしょう。

そのため、研修担当者は各部門のマネジメント責任者とのネットワークを構築し、日頃から現場で起こる問題を吸い上げられる体制をつくっておくことで、情報が集まりやすくなります。それらの情報をもとに、現状分析をおこない、課題を抽出することが必要です。

次に、ゴール地点の設定。どんな人材に育成したいかという理想像を明確にしましょう。役職などの階層ごとに組織として何を求めるのかということを、スキルや知識、人間性、メンタリティなどの評価点それぞれに対して、具体的かつ汎用的な基準を定めなければなりません。これらは社員一人ひとりの目標や行動指針となりうるものなので、経営層と現場とのギャップが生じないよう、慎重な議論をかさねて結論を導き出します。

「現在地の把握」と「ゴール地点の設定」が完了したら、いよいよ具体的な人材育成戦略を立てるフェーズです。つまり、どんな手段で社員の成長を促すべきなのかを決めるということ。この手段のなかには、もちろん研修の実施も含まれます。

人材育成計画は中長期的な運用を怠るべからず!

「現在地の把握」と「ゴール地点の設定」は一度行ったら終わり、というものではありません。常に状況は変化するものと考え、都度チューニングできるような運用体制を確立していく必要があります。また、定点観察によって偏った見方にならないよう、さまざまな立場の人から意見を吸い上げるようにしましょう。

社内はもちろんですが、外部の研修会社を介入させることの意義もここにあると言えます。特に実務に関しては現場のOJTを通じて先輩社員から後輩へそのまま受け継がれることが多く、根本的な問題に気付けていないケースも。第三者の目線を取り入れることで、これまで死角になっていた部分が明らかになることもあります。

「対策に取り組んでいるが、売上が低迷し続けている」、「お客様からのクレームが減らない」といった課題を抱えている企業様は、外部研修を検討してみてはいかがでしょうか。

企業研修の講師派遣をご検討中のご担当者様は、ぜひお気軽にご相談ください。
>>>>お問い合わせはこちら