コラム

【第31回】コンプライアンス研修を実施する意義とは

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こんにちは。企業研修の講師派遣・講師育成を行っている、エス・エー・エス株式会社です。

昨今、企業の不祥事に対して、世間から厳しい目を向けられることが多くなりました。そのような事態に対処するために注目されているのが、コンプライアンスです。「法令遵守」と訳されることもありますが、要するにコンプライアンスとは、企業が法律違反を起こさないよう、組織として企業倫理を守っていくための取り組みを指します。

今回は、コンプライアンス違反がおよぼす企業への影響と、コンプライアンス研修が果たす役割についてお伝えしていきましょう。

コンプライアンス違反によって企業が被る損害

企業のコンプライアンスが重視され始めた背景には、些細なことであっても1件の法令違反によって企業が被る損害があまりにも大きいことがあります。従業員が1万人を超えるような大企業であっても、たった1人が過失を犯してしまっただけで企業の信用を大幅に失墜させることになってしまいます。たとえ、従業員個人の判断による過失であったとしても、それを防ぐことができなかった企業の管理責任が問われることになるのです。

また、情報インフラの発達により、企業の不祥事はすぐにでも世間に知れ渡ってしまうようになりました。すでに取引のある顧客はもちろん、今後の見込み顧客すら失うことになりかねません。いわゆるBtoCの企業であれば、一般のお客様から「もうあそこの商品やサービスは利用しない」と思われてしまうこともあるでしょう。そうなると、企業の業績にも大きな悪影響をおよぼす可能性があります。さらに企業イメージの悪化によって、新卒・中途入社希望者が減るなど、採用活動にも影響が現れるかもしれません。

このように、法令違反はさまざまな側面で企業に損害を与えるリスクがあることから、積極的な企業コンプライアンスの見直しが行われているのです。

リスクを知って対策につなげるためのコンプライアンス研修

繰り返しになりますが、社内で法令違反が見つかったとき、単に問題を起こした従業員個人だけでなく、それを管理することができなかった企業も、社会的に大きな制裁を受けることになります。個人は退職処分を受けるかもしれませんし、企業であれば最悪の場合、倒産に追いやられることもあるかもしれません。

そのようなリスクを防止するには、コンプライアンス研修の実施が有効です。法令違反の多くは、人為的な過失によって起こります。つまり、従業員の法令順守に対する認識を改めさせることで、リスクは軽減できると考えます。普段わかったつもりになっていることでも実は認識が誤っていたり、曖昧なままでやり過ごしていたりすることもあるでしょう。コンプライアンス研修は、個人の認識を正しく統一し、改めて自分自身の行動を見直す機会として最適と言えます。

また、コンプライアンス研修は、一度きりの実施でなく、継続的な実施が大切です。従業員の入れ替わりや、時間の経過による危機意識の薄れもありえるため、研修の定期的な実施と成果レポートの提出を体制化し、従業員が常にコンプライアンスを意識しながら業務に取り組める環境を整えておくことをおすすめします。

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