コラム

【第32回】メンタルヘルス研修を実施する意義とは

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こんにちは。企業研修の講師派遣・講師育成を行っている、エス・エー・エス株式会社です。

現代の社会人は、日々さまざまなストレスにさらされながら働いています。企業によっては、業績の悪化による人員削減で、社員に長時間労働を強いてしまっているというケースもあるでしょう。このような環境では、社員のメンタルヘルス対策が必要不可欠です。

今回は、近年急増するメンタルヘルスの問題において大切なこと、そしてメンタルヘルス研修を実施する意義について、お伝えしたいと思います。

メンタルヘルスの問題を考えるときに大切なこと

現代社会において、生きるうえで一切のストレスを感じていないという人はごく少数でしょう。社会的にどんな立場であろうと、人は多かれ少なかれストレスを抱えているはずです。そこで企業として配慮しなければならないのが、メンタルヘルスの問題です。本来であれば、社員一人ひとりがイキイキと働き、その結果が会社の業績向上につながる職場環境こそが健全と言えます。しかし、残念ながら、それが実現できている企業ばかりではないのが現実でしょう。だからこそ、メンタルヘルス対策が重要なのです。

メンタルヘルス対策について考えるとき、まず忘れてはならないのは、「ストレス耐性にはかなりの個人差がある」ということ。同じ職場環境で同じように働いていたとしても、ストレスの捉え方は人それぞれです。そのことをきちんと理解せずにいると、万が一、社員の一人が何らかの精神疾患を発症した場合に、「みんなは忙しくても頑張っているのに……」「あの人はメンタルが弱いから使いものにならない……」などといった周囲の反応によって、ますます当事者を追い詰めてしまう可能性があります。

また、飲食業界やIT業界など、長時間労働が常態化しやすい職場環境においては、より重度の精神疾患を発症する社員が出る可能性もあります。最悪のケースでは、自殺者が出ることもあるかもしれません。自殺者が出てしまうと、企業は損害賠償を求められる可能性もあり、社会的にも“ブラック企業”として認識されて企業イメージの失墜を招くことになります。こうならないためには、社員のストレス耐性だけに依存するのではなく、早期に職場環境や勤務体制そのものの見直しを図ることが必要です。

メンタルヘルス研修はどうして役に立つ?

メンタルヘルス研修には、大きく2種類があります。まず1つ目は、自分自身のストレスケアを身につけるための研修です。個人が自分に合った最適なストレス解消法を知り、ストレスを溜めない働き方を学びます。

そしてもう1つは、管理職や人事職が部下・社員のマネジメントにおいて不可欠なメンタルヘルス対策を学ぶための研修です。管理職や人事職向けの研修では、メンタルヘルス対策の目的やうつ病などの精神疾患の特徴といった基礎知識を学ぶとともに、メンタルヘルスを向上させる職場づくりに向けた取り組みについて考えていきます。起きてしまった問題に適切に対処することはもちろん、そもそもメンタルヘルスの問題による休職者や退職者を出さないようにするにはどうしたらいいのか、業務フローや業務負担の配分、就業体制といった視点から見直すことが必要です。

メンタルヘルスは、非常にデリケートな問題です。個人レベルでストレスを蓄積しすぎないように努めることも大切ですが、すべての社員が働きやすい環境を実現するためには、組織的に労働環境の改善に取り組んでいく必要があります。また、メンタルヘルス研修は定期的な実施をおすすめしています。定期的に実施することで、普段忙しい社員も自分自身の就労環境を見直したり、周囲の同僚にメンタルヘルスのリスクがないかをチェックしたりする機会になるでしょう。

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