【第37回】Javaプログラミング研修の講師の可能性1――プログラマーを取り巻く現状とは
こんにちは。企業研修の講師派遣・講師育成を行っている、エス・エー・エス株式会社です。
市場全体として人材不足に悩まされているプログラマーという職種。そのような状況に比例して、優秀な人材を多く輩出できるよう、プログラマーの育成が社会的に注目されています。Javaプログラミング研修のニーズの高まりとともに、その研修を担当する講師の価値も上がっていることをご存じでしょうか?
本コラムでは、2回に分けて「Javaプログラミング研修の講師の可能性」について、お伝えしていきます。1回目はプログラマーを取り巻く現状の変化から「なぜ今Javaプログラミング研修の講師が必要とされているのか」について、解説したいと思います。
リーマンショック以降、40~50代の現役プログラマーが増加
かつての日本では、一般的にJavaプログラミングなどを習得しているプログラマーが現役で活躍できるのは20~30代がピークと考えられていました。40代を過ぎると、多くのプログラマーは管理職にシフトし、マネジメント業務に従事するのが“業界の常識”だったのです。
しかし、2008年に起こったリーマンショックを契機に、この状況はガラッと変わりました。不安定な経済情勢のなか、事業の縮小・廃止やリストラによる人員削減を余儀なくされる企業は後を絶ちません。この状況はシステム開発の現場においても例外ではなく、受けられる仕事がなかったり、リストラされたりするプログラマーは決して珍しくありませんでした。不況の煽りを受けたプログラマーたちの間では、いつしか「プログラマーは安定性のない職業」と考えられるようになり、プログラマーという職業に対する世間的なイメージは悪化の一途をたどります。
そして、この影響を受ける形で浮上してきたのが、「プログラマーの人材不足」という問題です。常態化する長時間勤務や薄給といった劣悪な就労環境が顕在化し、プログラマーは「新3K」(きつい、厳しい、帰れない ※諸説あり)とまで言われるようになってしまいました。仕事はたくさんあるのにプログラマーの人手が足りない……という状況は、現在に至るまで続いています。そのため、近年40~50代でも現役のプログラマーとして働く人が、以前に比べて増加傾向にあります。人材不足の業界において、スキルの高いベテラン層は重宝されるためです。
Javaプログラム研修講師としてのセカンドキャリア
そうは言っても40~50代にもなると、体力・気力の衰えから、このまま現役プログラマーとして現場で頑張っていくことに不安がある方も少なくないでしょう。そんな時に検討していただきたいのが、「Javaプログラム研修の講師」というセカンドキャリアです。
プログラマーの人材不足が叫ばれるのと同時に、プログラマーの人材育成ニーズも高まっています。プログラマーを志望する人のうち、理系出身のいわゆる“即戦力”人材は大手企業に流れてしまうため、特に中小企業においては未経験の文系採用が主流になりつつあります。つまり、学生時代にプログラミングを専門的に学んでいたわけではない新卒社員たちを相手に、一からすべてを教える必要があるため、新卒研修のニーズが高まっているのです。
また、こうした状況には、もう1つ大きな理由があります。かつて新卒入社のプログラマーは、一部の大手企業を除いて、ほとんどOJTに近い形で簡単なレクチャーを受けたのち、すぐに現場に出されるのが一般的でした。しかし、近年では厚生労働省のキャリア形成促進助成金を活用できるようになったため、事業規模に関係なく、新卒研修を積極的に行う企業が増えつつあるのです。
このような背景があるものの、そもそも人材不足と言われているプログラマー業界においては、Javaプログラミングを教えられる講師自体も不足しているのが実情です。つまり、Javaプログラミング分野の研修は「ニーズはあるのに、講師がいない」という状況であり、Javaプログラミング講師の市場価値が非常に高まっていることがお分かりいただけるかと思います。
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次回のテーマは、「Javaプログラミング研修の講師の可能性2――初心者でも講師を目指せる?」です。ぜひお楽しみに。