新入社員研修で押さえるべきポイント

コラム

新入社員研修

こんにちは。企業研修の講師派遣・講師育成を行っている、エス・エー・エス株式会社です。

当社は毎年、多くの企業様から新入社員研修のご相談を受けています。企業様側としては、新入社員の今後の活躍を期待したうえでの“投資”でもありますから、意義のある研修を実施したいと考えるのは当然のことだと思います。そこで今回は、新入社員研修で押さえておきたいポイントについて、お伝えしていきます。

学生気分から脱却し、自立した社会人へと促すこと

新入社員研修が他の研修と明らかに異なる点は、やはり対象となる受講生が「少し前まで学生だったこと」でしょう。個人差はあるとはいえ、学生から社会人にスイッチを切り替えられていない新入社員は少なくありません。身だしなみや挨拶、言葉遣いなど、社会人からすれば当たり前と思うことでも、社会に出たばかりの新入社員には必ずしも身についているわけでないのです。そのため、学生気分から脱却し自立した社会人へ促すには、まずは土台固めから始めることが重要なのです。

特に専門職の場合、一日でも早く即戦力として活躍してほしいという気持ちから、こういった基礎の研修は疎かにしがちかもしれません。しかし、社会人の基礎は新入社員研修のタイミングで身につけておかなければ、その後なかなか時間をとって学ぶ機会に恵まれないものです。新入社員が現場に出たあと、取引先や同僚に対して適切な態度がとれるよう、新入社員研修で徹底的に身につけさせておきましょう。

失敗を恐れない気持ちを持たせること

社会人として一人前になるためには、知識や技術が備わっているだけでは決して十分とはいえません。積極的に経験を積み、多くの実績を得ることで、知識や技術に磨きをかけていくことのほうが重要です。しかし新入社員の場合、「もしかしたら失敗してしまうかも……」「怒られたらどうしよう……」といった考えから、さまざまな経験にチャレンジする一歩を踏み出せないことが多くあります。新入社員研修では、最初から失敗を恐れず、まずはチャレンジしてみることに価値があることを伝えておくとよいでしょう。

新入社員のなかには失敗を恐れるあまり、分からないことがあると自分で調べたり、実践したりせず、すぐに先輩社員や上司に答えを求めてしまう人も少なくありません。答えを教えるのは簡単ですが、それでは思考停止に陥ってしまい、「自分で考えて実行してみる」というプロセスの重要性に気付けない可能性があります。企業として新入社員を自立した社会人に育てたいと考えるなら、新入社員研修ではそういったマインドや心構えを持たせることが重要です。