研修プログラムの詳細情報

研修名 外資系ロジスティックス企業 メンター担当者様向けメンター研修
講師 堀口 園生
実施日 2022年10月5日(水)10:00~17:00、6時間研修
実施会場 大阪国際ビルディング17階、貸会議室
受講者 令和4年度メンター担当者様 8名
研修内容 【メンター研修概要】
 この研修は今年度のメンター担当者様を対象に、メンターの意義、メンティをコーチングする上で必要な基礎知識とスキルを講義とロールプレイイング、グループディスカッションにより、習得することを目的とした研修です。
 
【研修カリキュラム】
・メンターの意義
・メンターが必要とされる背景
・ワークエンゲージメントへの影響
・メンターによる教育体制のメリット
・育成を成功させる要素
・心理的安全性の担保と実現する5つのポイント
・タイプに合わせたコミュニケーション
・メンティの成長を助ける1on1セッション(一般的な面談との違い)
・メンティの成長を助ける1on1セッション(Goodサイクルを回す)
・メンティの成長を助ける1on1セッション(2つの指導法)
・メンティの成長を助ける1on1セッション(コーチングとは)
・メンティの成長を助ける1on1セッション(2つの会話展開:問題解決展開)
・メンティの成長を助ける1on1セッション(2つの会話展開:解決構築展開)
・メンティの成長を助ける1on1セッション(問題解決と解決構築の選択)
・メンティの成長を助ける1on1セッション(セッションのテーマ設定)
・セッションを有意義に進めるための基本スキル(傾聴と7か条)
・セッションを有意義に進めるための基本スキル(フィードバックとSBIフィードバック法)
・セッションを有意義に進めるための基本スキル(承認)
・セッションを有意義に進めるための基本スキル(質問)
・OSKARセッション

講師からのコメント

(1)全体所感
●メンター制度の意義
東京と同様に、メンター制度の意義を前向きに捉え、できるだけメンティの心理的負荷を軽減しようと真摯に育成に携わっていらっしゃいます。忙しい中で定期的に面談を実施されていますが、どう関わるかを真剣に考え有意義な場にしたいという想いを持つことができています。ワークエンゲージメントへの影響は離職防止の観点からも重要な考え方であるという理解も十分にできています。

●メンティ特性に合わせたアプローチ/成長を助ける1on1セッション
エネカラーによる特性に合わせたアプローチは多くのご受講者にとって関心が高いテーマだった様子です。東京よりもスムーズにタイプごとの特性や留意点を具体的にアウトプットすることができていました。
また、最も時間をかけて議論していただいたのがセッションテーマについてでした。メンティにとって有意義な議論をしたいと考えつつも、スタートして一定期間が経ち、今後何をテーマとして良いかというイメージがなく、行き詰まり感を抱えていた様子でした。グループごとでテーマのアイディア出しを行うことで、面談前に設計をしていくことの重要性の理解にもつながっていました。


(2)共通課題

① 面談準備の質を上げる
メンター制度の組織としての目的を全社的に浸透させていくことは共通課題と言えますが、大阪の方々については現状そこまで大きな不安を抱えているご様子ではないので順調だと感じます。ただし、面談で何を話せばよいかという基準がないため、属人的になっており同じような話の繰り返しになりかねない状況が見られます。組織としてメンター側が主にモチベーション面でのフォローをし、ワークエンゲージメントを高めていくことを期待していると思われますので、メンターミーティングでテーマのメニューを作ることを推奨します。
特に年度の後半のテーマはメンティの成長目標に対する現在地の確認、課題の明確化(その中には恐らくタスクマネジメントの支援・指導も含まれるかと考えます)、今後のキャリア形成の相談などになることが想定されます。メンター一人で抱え込まず、チームでテーマ候補を複数挙げておきメンティの状況・情況に合わせて計画を立てていくことが望ましいでしょう。
また、テーマ選定だけでなく、どんな流れで1時間の面談を進めるかも慣れるまでは事前設計が必要です。1回の面談でどこまで話を進めたいのか、着地点をイメージできると良いでしょう。

② 承認と質問スキルの継続的トレーニング
1on1で活用したいコミュニケーションスキルの中でも、承認と質問スキルの向上は継続課題だと考えます。
承認については、根拠なく「良いね」と反応するのではなく、具体的に何が良い点なのかを伝えていくことが肝要です。SBIという横文字のフレームが一部イメージしにくいとのアンケート記載もありましたが、大事なことは具体的な事実を元にフィードバックすることです。メンターはメンティと同じ職場にいないことが多いため、現場での事実を掴みにくい環境ではありますが、メンティ上長から伸びたと思う点を定期的に連携することで進めやすくなるのではないかと考えます。
質問スキルは、ある程度事前に質問集のようなトークバリエーションをメンターチームとして 揃えておくとスムーズでしょう。メンティに内省を促し、考えさせるための質問をメンター会議でアイディアだしするなど工夫されることをお勧めいたします。



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